知らないと危険!アーモンドが引き起こすアレルギー症状?!

50年前までは日本ではアレルギー症状の人がほとんどいませんでした。しかし、近年アレルギー症状の人が3人に1人いるといわれています。食べ物は私たちの身体を作り直しています。その食べ物を食べることで、アレルギーは元より死にも至ることになると他人事ではないですよね。お好きな方も多いアーモンドでも、重症な症状を起こす場合があります。今日はそのことについて、食物アレルギーとはどのようなものなのか、アーモンドがなぜアレルギー症状を起こすかについて見てみましょう。

誰しもなりうるアレルギーの症状

アレルギーとは私たちに備わっている、免疫という機能が誤作動を起こすことです。免疫とは私たちの身体の中の細胞に備わっている機能が、細菌やウイルスあるいはがんなどの、体内に存在する以外の異物と闘ってやっつけてくれます。免疫が強ければ病気になりにくい体になるので、免疫力を強くすればアレルギー症状は起こりません。

食物アレルギーとは?

食物アレルギーというのは、食物が体内に摂取されると免疫が過剰反応をし、自分の身体を傷つけるアレルギー症状のことです。普通食べ物は体内では異物とは認識されません。栄養として私たちの身体に吸収され、血や肉や骨などの材料になるのですね。

しかし、消化吸収機能が未熟だったり、免疫機能が誤作動を起こす仕組みになったりしていると、食物を異物として免疫が過剰反応します。食物アレルギーは食するだけでなく、匂いを嗅いで吸い込んだり、触ったり、注射をされても起こるのです。年齢にもよって症状が異なります。アレルギーの症状を持つ子供が、年齢とともにその症状が変化していく様子を行進にたとえて、アレルギーマーチといっています。しかし、現在では昔では考えられなかった食品までアレルギーを引き起こすようになりました。

食物アレルギーには即時型アレルギー遅延型アレルギーがあって、遅延型アレルギーはまだはっきりと解明されていませんので、今回説明している食物アレルギーは即時型アレルギーのことです。

食物アレルギーの原因

原因にはアレルギー原因物質というものが存在します。アレルギー原因物質というのは、アレルギーの原因となる物質で、その物質は個人個人による違いや、体調によっても異なるのですね。

食物アレルギーの原因物質となりやすい食品

食物アレルギーの原因となる物質をアレルゲンといっています。アレルゲン食品で最もアレルギーをよく引き起こすとされる食品は、卵・牛乳・小麦粉が全体の4分の3弱占めています。こちらは、幼児に多く年齢と共に症状が緩和されていきますが、そのまま、成人になってもアレルゲンが残る人もいます。

その次に多いのはピーナッツ類が5.1%占めていて、そのなかの落花生が4.8%占めています。ナッツ類は2.3%と少なくなっていて、そのなかのクルミが0.8%を占めています。ナッツ類は重篤な症状を引き起こすこともあり、アーモンドも例外ではありません。

これらの、アレルゲン食品は年齢によっても異なっています。このアレルゲンの何が、人間のアレルギーを引き起こす原因かというと、人間以外に存在する動植物のたんぱく質が関係しているのです。

アレルギーを引き起こす日本人のアレルゲン

日本人が最も引き起こすとされているアレルゲンは、鶏卵です。鶏卵は38.80%と一番多く、次に牛乳21.0%となっています。その次に多いのが小麦で12.1%です。大豆が以前は多かったのですが大豆が1.5%に減少しています。そして、現代では落花生(4.8%)イクラ(4.0%)が増えてきています。

アレルゲンとなるものは?

アルゲンとなるのは人間以外の動植物に含まれるたんぱく質です。普通以前食べていたものがIgE抗体を作るのですがこれをクラス1植物アレルギーといい、花粉などによる鼻の粘膜でIgE抗体が作られ、果物や野菜と反応して発症するアレルギーをクラス2植物アレルギーというのです。

補足
IgEというのは免疫グロブリンで、花粉症や喘息などを起こす免疫グロブリンの中で最も少ない抗体です。グロブリンとはたんぱく質です。

即時型アレルギーのIgE抗体が作られるメカニズム

リンパ球が少ない最初はアレルギーとなる食べ物を食べても何も起きません。生まれつきアトピーの素因があったり、アレルギー体質だったりすると、リンパ球が増えたり機能を強化したりしたTリンパ球がBリンパ球に対してIgE抗体を作るように命令するのです。

IgE抗体が作られるとヒスタミンをはじめとする、化学物質のある肥満細胞に結合します。肥満細胞は皮膚や粘膜に存在し、未消化のままアレルゲンが吸収されると、肥満細胞にあるIgE抗体と結合し、痒みを引き起こすヒスタミンなどの化学物質を放出して、アレルギー反応を起こさせるのです。

食物アレルギーを引き起こす原因

アレルギーが引き起こされるには、消化が十分でなく、たんぱく質が十分分解されないことで起こります。食物アレルギーを引き起こさないためには、アミノ酸が数個つながったペプチドまで分解されれば、アレルギーを引き起こすことはありません。ですから、栄養が吸収され栄養素として使われれば症状は起こりません

食物アレルギーの症状

アレルギーの症状は、皮膚疾患が89.6%と非常に高いですが、そのほかに、呼吸器32.0%・粘膜27.9%・消化17.4%となっています。そればかりでなくショック症状を起こす人が、11.3%もおられます。日本では毎年、3人程度アナフィラキシーショックが原因で亡くなっておられるといわれています。

主なアレルギー症状

皮膚の症状では痒みから始まり、じんま疹・湿疹などが起こり、目の症状としては結膜の充血やかゆみ、瞼の腫れ、涙

口と喉の症状では、腫れや声がれ、イガイガやのどの痒み、鼻の症状としては鼻汁・くしゃみ・鼻づまり

消化器症状では、腹痛や吐き気、血便や嘔吐や下痢の症状、気管支・肺の症状では息苦しさやゼイゼイ、咳

循環器の症状では頻脈や血液低下などが起こり、神経症状では血液低下や意識障害

補足
※アナフィラキシーショックとは、一つの臓器だけでなく複数の臓器が異常を起こし、脳神経を刺激して意識障害や血圧低下などのショック症状を起こすこと。死亡する危険のあるアレルギー発作です。

食物アレルギーの表示対象

アレルギーになりやすい食品には重篤なアレルギーを起こしやすい表示の義務が課せられた7品目(特定原材料)と表示の推奨をされている20品目の食品で分類されていています。

アレルギー表示対象品目
【義務表示の5品目】
卵・乳製品(牛乳・チーズなど)・小麦・そば・ピーナッツ

※添加物や微量な量が入っていても表示義務が課せられます。

【推奨表示の20品目】

いくら、キウイフルーツ、くるみ、大豆、 バナナ、やまいも、カシューナッツ、 もも、ごま、さば、さけ、いか、鶏肉、 りんご、まつたけ、あわび、オレンジ、 牛肉、ゼラチン、豚肉

個人差がありますが、そば・ピーナッツ・果物のアルゲンで発症したアレルギーは治りにくいといわれています。

アーモンドについて

アーモンドはバラ科に属していおり、バラ科の食物はカバノキ科と交差反応を起こして、花粉食物アレルギー症候群(PFAS)の症状を起こすといわれています。

補足
※交差反応とは自分のたんぱく質を抗原と誤認して、免疫が誤作動を起こし攻撃する反応のこと。

アーモンドによるアレルギー反応の研究では、0.35~0.7未満摂取した場合は疑似陽性ですが、それ以上0.7~は陽性になっています。症状としてはアレルギー性疾患気管支喘息が現れといわれています。

アーモンドのアレルギー

食物摂取の口腔咽頭症状(OAS)を示す症状の179症例のうち、アーモンドが1.2%占めています。アーモンドのアレルゲンには、免疫グロブリン(pru du4)があります。アーモンドのような種子には、種子貯蔵たんぱく質が多く含まれています。11Sグロブリン(pru du6)と脂質輸送たんぱく質LTP(pru du3)や pur du5などが考えられるといわれています。

LTPにはバラ科の植物の表皮組織に存在し、食物として胃に入ったときに消化酵素のペプシンで分解しにくいとされています。また、熱に強い耐熱性があるので全身症状を引き起こす可能性もあるのです。

ピーナッツやナッツオイルを使用して、アーモンドを食べると皮膚異状が見られ、ベビーマッサージのアーモンドオイルなどで、皮膚障害の症例が2例ほどでています。

アーモンドによるアレルギー症状が起こる原因

アーモンドに含まれる11Sグロブリンは、アルゲンとしてWHO/IUISに登録されています。また、花粉の交差反応ではシラカバ花粉の主要抗原陽性反応がでた人の中に、アーモンドを食べた人がいるのです。

ヘーゼルナッツはカバノキ科で、アーモンドはバラ科に属しているので、交差反応がアレルギー反応の人に起こると考えられています。消化酵素のペプシンで十分分解されにくいのと、耐熱性があるので重症化するケースがあるといわれているのです。

これも、ヘーゼルナッツのアレルギー反応のある人が、木の実になるツリーナッツを食べたから全ての人がアレルギー反応を起こすとは限りません。個人の抗体によって反応が違って、免疫を強化すれば起こりにくくなります。179の口腔咽頭症状の16症例のうちアーモンドも含まれています。アーモンド・クルミ・カシューナッツなどのツリーナッツ単体でアレルギーを起こす人は、国立成育医療センターの調べによると79%です。

ぎまた、複数のナッツでアレルギーを起こす人は、あいち小児保健医療センターの調べによると9.6%です。複数のナッツでアレルギー反応を起こす人は、植物に存在するたんぱく質の2Sアルブミン・7Sグロブリン・11Sグロブリンによるものです。また、花粉などの交差反応による可能性もあります。

補足
【ツリーナッツ】

アーモンド・ピスタチオ・アカデミーナッツ・アーモンドブラジルナッツ・松のみ・クルミなど

【バラ科の食べ物】アーモンド・リンゴ・もも・スモモ・サクランボ・セイヨウナシ・アンズなど

自分に合う食物を見極めよう

食物アレルギーを起こすのは、自分の免疫が過剰反応して食物を異物として攻撃するため、アレルギー反応がでることが分かりました。そのなかのアーモンドはバラ科に属しているツリーナッツで、カバノキ科の植物花粉と交差反応を起こすため、アレルギーを生じる可能性があることも分かりましたよね。アーモンドの好きな方も多いと思いますが、重篤な症状を出すことがありますので、十分気を付けて食べてください。人の体は個人個人で異なります。自分は気付いていなくても誰しも多少のアレルギーを持っている可能性はあります。なので、自分の体に合うもの合わないものを見極め、免疫力の強化や規則正しい生活と、運動、良質な食事を心がけてくださいね!

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こんにちは!私は栄養士課程を卒業し、栄養士として病院で働いたあと海外に住んで自立した生活をしてみたいという昔からの夢を果たすべくおワーキングホリデービザを取得しオーストラリアに在住しています。 もともとオーガニックやスーパーフードに興味を持っていたのでオーガニックのものが盛んな健康大国オーストラリアを選びました。 オーストラリアの情報や食べ物情報、健康のことなどをみなさんに発信していきます!